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『Equation Audio RP-15MC』感想文。 [ヘッドホン]

過日行われた謎の会合でもわりかし評判の良かった、RP-15MCのエージング時間が
だいたい100時間くらいとなり、そろそろ音も落ち着いたかな?という感じなので、
改めて感想文を。

Equation Audio RP-15MC
結論から先に言ってしまうと、今「10000円くらいで外用ヘッドホン、何がいい?」と
聞かれたら、まずコレを薦めるでしょうねヲレ。

■外観
 南米原産のカブトムシにこんなのいそう。
 おそらくはメーカーのイメージカラーなのでしょう、メタリックオレンジの
 ハウジングがやたら目立つ上に、これまたメーカーのシンボルロゴなのか
 存在感ありありの「Ω」マーク。
 更にChrisさんもご指摘の、怪しさ溢れるパッケージ。
 Equation Audioというメーカーそのものが全然馴染みのないことも手伝って、
 はっきり言ってその見た目はいかがわしい感じがします。
 もうちょい何とかならなかったの?無難に黒とかさあ・・・という気がしなくも
 ないのですが、まあその辺りは慣れで解決、ということで。

 形状としてはBOSEのTriportのようなイヤーカップ型で、大きさはギリギリ
 耳がすっぽり入るか入らないか、というくらい。
 上の写真でも判るように、少し角度をつけてアームに固定されています。
 カップの深さは浅めなので、装着すると内側のユニット保護スポンジで軽く
 耳を押し潰されます。
 イヤパッドの素材は少し硬めのビニールレザー。
 ヘッドバンド部のパッドは少し大げさなくらいのスポンジ入り。

 ケーブルは左片出しで、上位機種RP-21と同じく着脱可能。
 ULTRASONEのようなネジ式ではなく、プラグ根元の凸を本体の切り欠きに
 合わせて差し込み、廻すという固定方法。
 (SulcataさんによればRP-21と共通仕様で、ULTRASONE用が使い回せるとか)
 本体側コネクタがハウジングの出っ張った部分にあるので、装着時にプラグ部が
 邪魔になることはありません。
 ケーブルは直径3mmくらいと細めで柔らかく、取り回しは楽です。
 しかし、長さは3mあるので外用としては長過ぎですが・・・。
 ちなみに、メーカーサイトにはこいつ(ケーブルなし)をつけてブレイクダンスに
 挑むという動画が公開されていますが・・・それ何の意味があるの?

 左右のアームを内側に折り畳んで、そこそこコンパクトにすることもできます。
 ただし、スィーベル機構(平べったくなるヤツ)はなし。

 そのあまりにも特徴的なカラーリングと「Ω」マークを除けば、シルエットは
 結構昔のタイプという感じです。

 それにしても、オレンジのヘッドホンは今まで見た記憶がないなあ。

■音
 特筆すべきは以下の点かと。
 ・抜けの良い高音
 ・タイトで芯のある低音
 ・前方に広がる音場
 ・分離感の良さ

 基本的にいわゆる元気のいいドンシャリ傾向ですが、上記の特徴がこのRP-15MCを
 他の同価格帯製品より魅力的なヘッドホンにしています。

 高音は時々刺激を感じますが、かなり伸びの良い綺麗な響き。
 低音は決して量は多くないものの、変な曇りもなくキレの良い重さをビタッと
 打ち付けてくるような感じ。
 左右からズン、ズンと空気を押し付けるような音はしませんが、確実に重いものを
 頭の中心にズドッ!と命中させる低音です。
 これ、当然それぞれの音を代表するような楽器(管楽器、ドラムなど)を聴くのに
 適してはいますが、個人的にはこの2つを併せ持った感じの音の再現に最適だと
 思っています。
 例えば、パーカッションや三味線などがそれに当たるのですが・・・。
 (この表現は合ってるのかなあ?)
 どちらの音も、中音域をマスクしてしまうほど主張しないので、音楽のジャンルを
 選ぶことなく使えると思います。
 ただ、できれば明るい曲の方が向いているかな。

 音場はこの手のヘッドホンとしてはかなり広いと思います。
 友人の家で映画観ようぜ、という話になり、まあ25インチくらいのTVだろうと
 思いながら行ってみたら60インチプロジェクターだった・・・くらいの驚き。
 ただし、後ろに回りこむような感じはありません。目の前に広がっている印象。
 また、この音場の広さと関連しているのか、音像(音から想像される楽器の大きさ
 ・・・でいいんだよね?)が普段思っているより結構大きく感じられます。
 やたら大きなギターを弾いていたり、やたら大きな人が大きな口で歌っている、
 そんな錯覚に陥るような。

 音の分離感はかなりのもので、明確に各音色が違った場所で鳴っているのが
 聴き取れます。
 Equation AudioではこのRP-15MCを「モニター用」と位置づけていますが、
 なるほどなあ、と感心するくらい。
 ただ、これも良し悪しで。
 先に挙げた音場の広さとこの分離感が合わさって、曲によってはものすごく
 散漫な印象しか残さない鳴り方をすることがあります。
 とはいえ、この辺りは「こう鳴って欲しい」という聴き手の思いによっても
 大きく左右されるところなので、一概にマイナスということでもないかな。

 なお、イヤーカップが浅いのでユニットもかなり耳に近いはずですが、不思議と
 耳のすぐ横で音が鳴っている、という気はしません。

■使い勝手
 側圧がかなり強いです。手を離すと、左右のイヤパッドがぴったりくっつくくらい。
 ただ、その側圧の強さと耳をすっぽり覆う密閉型のイヤーカップが功を奏して、
 遮音性、音漏れのし辛さは非常に高いという、外用として何にも代え難い長所を
 備えています。
 短所は・・・この夏場にはその密閉性がキツいという。
 また、イヤーカップが浅く耳が押し潰されるので、装着感としては褒められるほど
 良好というわけではありません。
 それでも、耳乗せタイプよりは楽だと思います。

 ヘッドバンドの長さも、少し注意が必要かも知れません。
 個人的には最長にしてちょうど良いくらいですが、最初に箱から出した時は
 「え、これしか伸びないの?」と思ったくらい伸縮幅がありません。
 さて、よくヘッドバンドが短い短いと言われているヘッドホンとして、同クラスに
 AKGのK81DJがあります。
 ヲレはK81DJを目盛り8で使っていますが、このRP-15MCは最大長で使っています。
 それを考えると、コレも装着できないという人がいそうだよなあ、と。

 ポータブル用途としては、ケーブル長が3mというのもちょっと問題。
 今のところ、適当な長さにまとめてベルクロテープで留めています。
 しかし、前述の通りこいつはケーブルの着脱が可能。
 最近はヘッドホン用ケーブルのオーダーに応えてくれる方もいるようなので、
 そうした方向から使い勝手だけでなく、音質向上を狙うのも面白そうです。

 とりあえず、ゾネホン用ケーブルが使えるということなのでDJ1PROユーザーには
 お馴染みの『audio-technica ATC-GL44A』を試してみました。

 ・・・うーん、ヲレはこれダメだなあ。
 高音がキツくなって、低音の締りがなくなってバランスガタガタ。
 折角のRP-15MCの長所が殺されてしまうようです。
 ケーブルも硬いので、取り回しも悪くなるし。
 試すなら他のケーブルが良いかも知れません。

■総評
 ヲレが購入したchuya onlineでは、送料込みで7980円でした。
 「このヘッドホンは○万円分の音だ」という言い方は好きではないのでしませんが
 (そもそも「○万円分の音」なんて知らないし)、一聴して即、
 「あ、これはいい買い物だったなあ」
 という気にさせてくれたことは確かです。
 特に今回は、試聴できない上に評価が全く未知数のヘッドホンに手を出した、という
 事情がその気分を一層強くしているのかも知れませんが。
 色とヘッドバンドの長さは人を選びそうですが、かなりお薦めの品。

 ついでに。
 今回は外用のが欲しいなあ、と考えていたためにRP-15MCを選んだわけですが、
 こいつがこれだけ良いとなると、上位機種であるRP-21やRP-22も気になる・・・。
 まあ、こっちは試聴できるような状態になってから悩むとしますか。

以上、あくまでヲレはこう思ったよ、程度の話です。悪しからず。


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コメント 10

Sulcata

レビュー、お疲れさま。
九州は大雨が続いているので、アウトドアでは使っていませんが、私にはHD25+BlackMaxよりRP-15MC+自作ケーブルのほうがあってるみたいです。
実はまだoriginal cableで聴いたことないんですが…f(^ー^;
by Sulcata (2007-07-09 08:41) 

Chris

先日電車の中でこのヘッドフォンを使っていたら
隣に立ってたお兄ちゃんが、下から覗き込むように眺めてきたので
えっなになに??とびびったのですが、ヘッドフォン見ていたようです(--;
注目度は満点のようですよw
絡まれるのかと思ってびびったー。
by Chris (2007-07-09 09:26) 

しゃけ

>>Sulcataさん
ニュースでここ数日目にしてますが、九州地方はかなり大変なようですね。
Sulcataさんもお気をつけ下さい。

しかしそうですか、HD25+BM越えとは・・・やるなEquation。
もう少し簡単に、使えるケーブルが入手できればいいんですけどね(^^;)。
オリジナルの音バランス、ヲレは結構好きですよ。

>>Chrisさん
それはきっとヘッドホン好きか、「あ、こんなカブトムシいたなあ」と思ったか
どちらかだと思います(w

ヲレもこの1週間、15MCつけて電車に乗り込んでますが今のところあまり
注目された記憶がありませんねえ・・・。
逆に、HD25+青龍(銀龍かも)の人が2mくらい先にいて、こっちが驚いた
ことはありましたが。侮れないぜ横浜線。
by しゃけ (2007-07-09 14:34) 

ひろ

最近携帯からコメント増えてますね、自分(^^;

カブトムシにワロタ\^o^/

と、そんなに良いのですか。皆さんが褒めてるとこを見ると相当ですね。
き、気になる((゚Д゚;)))

これを外でしてたらさぞかし目立つでしょうねwwwChrisさんを横から覗き込んだ人もそりゃ納得と言いますか(^^;

自分も25に青龍つけてたら結構見られます。これがいずれ快感に…d(== ☆\(--;)
by ひろ (2007-07-09 17:11) 

しゃけ

>>HIROさん
あー、携帯だとこのエントリ、ぐだぐだと長くてアレでしょうね(^^;)。
端的に言うと「良いよコレ」の5文字で終わるんですが(w

ポタ機用ヘッドホンをいろいろお持ちのHIROさんなら、15MCも
見過ごせないことでしょう。
もうすぐSulcataさんやChrisさんも詳細にレビューされるでしょうし、
他にも買われる方がいるのではないかと思うので、いろんな意見を
見ながら検討されるのも面白いかと。
ヲレも早く外で青龍デビューしたいんですが、なかなか15MCが
離してくれません(w
by しゃけ (2007-07-10 00:24) 

たぬき

本当に悪くなさそうですね。
初め出回ったときは結構ゲテモノ臭さがプンプン漂っていたので。
正直にいうと「意外」という感じです。

ちなみにこれ、外でつけてる人はまだ一度も見たことがありません(笑)。
結構新宿~渋谷あたりで色々なHPを見るんですけどねー。
by たぬき (2007-07-10 23:15) 

たつを

べた褒めですねぇ(^^
でもChrisさんから聞かせてもらったので、その気持ちもすっごく良く分かります!!
なんていうか、音場や分離の点ではゾネを髣髴とさせながらも、
DJ1PRO系のノリのよさとは、また違った方向でのノリのよさが極まった感じとでも言うか・・・力強さが半端じゃねぇよぉ!!っていうふうに感じました。
ある意味ポストHD25でもあり、ポストSONEでもあるみたいな・・・
この値段でこう言えるってのがすごいなぁ…
by たつを (2007-07-11 00:23) 

しゃけ

>>たぬきさん
んーそうか、たぬきさんはこないだずっとDJ1とHFI-650聴いてたから
コレほとんど聴いてないでしょ(w
いいっすよーコレ。

外でコイツを見かけるようになるには、家電量販店での取り扱いが
始まることが必須でしょうね。
ちゃんと国内代理店が立ってるんだから、できそうなものですが。

>>たつをさん
お、Chrisさんのを聴かれましたか!
やっぱりこの値段でこれだけの音が聴ける、というのが15MCの
すごいところですね。

べた褒めになるのは、まあコイツだけの話ではないので(^^;)。
やっぱりわざわざ取り上げるってことは、それが気に入っているからこその
話ですからね。
でも今回はちょっと持ち上げすぎてるかな?(w
by しゃけ (2007-07-11 23:56) 

HPM1000三昧

ロック以外はいいよね。特に打ち込み絡めてあるとつらい。ボーカルがはるか遠くへ…。
全体的にバックに厚みのある長音が鳴り続けてると弱いみたい。
割と質的にはZ500DJと同クラスだと思うんだけど聞きやすいのはいいよね。
by HPM1000三昧 (2007-11-22 13:52) 

しゃけ

>>HPM1000三昧さん
あー、もしかして先日のショウでHPM1000を聴かせていただいた方でしょうか。
その節はお世話になりました。
なんというか、ある意味大変印象深いヘッドホンでしたね。

ロック駄目なんですか?ヲレはほとんど聴かないジャンルなのであまりピンと
こないんですよね・・・。
打ち込みと合わさると、そちらの方が目立ってしまうのかも知れません。
逆にその打ち込み中心で聴く分には、非常に重宝してます。
by しゃけ (2007-11-25 12:15) 

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