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『DigiFi Opera S1+』感想文。 [ヘッドホン]

もう1月も後半に差し掛かろうか、という勢いですが・・・。
改めましてあけましておめでとうございます。
今年も当『日報。』及びしゃけをよろしくお願い致します。

で、2009年最初のエントリは新年にふさわしく、最新の無線技術『Kleer』を
搭載したカナル型イヤホン『DigiFi Opera S1+』の感想文です。
オーディオ用の無線技術というと、昔はFMトランスミッターを使ってみたり、
室内用だと赤外線や、最近ではPS3や携帯電話にも搭載されているBluetoothが
多く活用されていますが、やはり新規格の無線技術でしかも割と安価というと
試してみたくなるのが人情というもの。

個人的には、これはできるだけお手軽・お気楽な組み合わせで使うのが一番
いいんじゃないかなあ、と思います。
opera_b.jpg
なのでS1+に合わせてiPod nanoも買っちゃったりして。
PHPA通すのもアリですが、持っていることさえ忘れるようなシステムでもって
ちょっと散歩してくるか、くらいの気分で出掛けるのも楽しいものです。
実際、正月には上の構成で初詣に出掛けました。引いたおみくじは「吉」でしたけど。

■外観
 オープンイヤホンにステム付きの蓋を被せたようなカナル型です。
 背面に大きなグリルが見えますが、音漏れは見た目ほどは大きくありません。
 ステムの隣に小さな穴が空いているので、そっちの方が影響している感じ。
 ただ大きくないとは言え音漏れはするので、公共の場での音量にはご注意を。
 カナル型となればイヤチップの交換を狙いたくなりますが、このS1+の場合
 ステム長がちょっと短め(実測で3mm程度)で、コンプライやShure用など
 手持ちのイヤチップはことごとく合わない結果となりました。
 付属のイヤチップはシリコン製のが3サイズあるのみなので、この辺りは
 他社製で装着可能なモノを探してみたい気がします。
 腕に覚えのある人なら、レシーバーからイヤホンにかけてリケーブルを狙ったり、
 思い切ってイヤホンそのものを換えてしまうのも面白いかも。

 イヤホン側、送信機側共に電源ON(兼通信開始)ボタンがあるだけのシンプルさ。
 主電源スイッチと充電用USBコネクタは、よくケータイで採用されているような
 樹脂製の蓋で隠されています。
 このUSBコネクタ、ちょっと特殊な形状なので充電用ケーブルはなくさないように
 注意が必要ですね。
 充電用ケーブルはY字になっているので、イヤホン・送信機を同時に充電可能。

 細かいところでは、動作中にイヤホン・送信機の両方で点滅するランプが
 弱めのオレンジ色という点は高く評価したい。
 こういうランプにはLEDが使われることが多いんですが、あれは輝度が高すぎて
 有無を言わさず視界に飛び込んできて不快なこともまた多いので・・・。
 もちろん使用中は自分で目にすることはほぼないんですが、電車の中などでは
 イヤホン側のランプが他人様の目に入ることが充分あり得る訳です。
 メーカーがそこまで配慮した結果かどうかはわかりませんが、これは良かった。

■音
 ワイヤレス型の場合、ポイントをどこに置くかによって評価が分かれると
 思うんですが・・・。
 とりあえず音質で言うと、マニュアルにも明記されている通り中低域重視の
 音作りがされています。特にヴォーカル域。
 普通に「明瞭で聴きやすい音」という感じ。
 反面、高域についてはちょっと詰まるというか、天井にぶつかるような印象。
 解像感は甘め。まあ分析的に聴くような用途には使うモノでもないんだけど。
 単純に「1万円のイヤホン」として見てしまうと、ちょっと厳しいかなあ。

 さて、「ワイヤレスイヤホン」である、という観点から見るとどうか。
 Kleer技術の売りは「CD音質をそのまま転送可能」なところですが、
 有線版がないので残念ながら有線・無線を同一条件で比較できません。
 ただ、ある一点を除いては聴いていて違和感がないことは確か。
 音が出てしまえば気にならない程度ではあるものの、若干ノイズが乗ります。
 これはS1+特有の問題なのか、Kleer技術では避けられない問題なのかは
 わかりませんが、もし後者であれば今後イヤホン部の性能を高めていく上で
 ちょっと辛いことになるんじゃないかなあ、と。
 個人的にはこのS1+くらいの性能バランスだと、ある程度割り切りができて
 使用上の不満もそれほど感じなくて済むかも知れない、と思ってます。

■使い勝手
 イヤホン部自体の装着感は悪くないものの、レシーバーを首の後ろに回すという
 作りのため、どうしても「後ろに引っ張られている感じ」がしてしまいます。
 せめてケーブルが耳に引っかけられる形状なら、かなり軽減されるだろうなあ。

 マニュアルによればバッテリー持続時間は約10時間とのことですが、どうも
 実際に使っているとそこまで持たないような・・・。
 半分とまでは言いませんが、7割程度に見ておいたほうが無難でしょう。
 電池がなくなる時には、突然音が出なくなります。
 ノイズが増えてくるとか、警告音が鳴るとかそういうものは一切なし。
 いきなりぱったりと音が出なくなります。
 バッテリー残量を示すようなものは一切ないので、これが結構困りモノ。
 なにせバッテリーが切れてしまうと、音を出すことが完全に不可能です。
 うっかり充電を忘れたけど、昨日はちょっと使っただけだしまだ大丈夫だろう、
 そう思って外出したら10分後に見事バッテリー切れでアウト、なんてことが
 実際ありました。
 念のため予備のイヤホンを持っていたので事なきを得ましたが、普通の人は
 そんな習慣ないだろうし。
 プレイヤーの電池はまだまだ残ってるのに音楽が聴けない、という状況ほど
 空しいものはありません。
 この点はS1+に限らず、ワイヤレスタイプに共通する話なので仕方ないかな。

 ワイヤレスで一番肝心なのが、安定して通信できるのかという点。
 例えば送信機側を上着のポケットに入れたり、鞄の中に入れたりする程度では
 なんら問題なく使用可能です。
 壁数枚を隔てた部屋でも受信可能。通信距離10mというのは大げさでなさそう。
 ただし、送信機を手で包み込むようにしたり、街中を歩いていると何かの影響を
 受けるのか突然瞬断のように途切れたりします。
 これまで一番ひどかったのは電器店のワイヤレスヘッドホン展示コーナー。
 まだ同じKleer技術を使った商品はないハズですが、なぜか音が途切れる不思議。

■総評
 音質面だけで判断するとちょっと厳しいS1+ですが、それでは全然活躍の機会が
 与えられることなく他のイヤホン達の陰に隠れているか、というとそうでもなく。
 実は今年に入って、イヤホン・ヘッドホン合わせて一番使用頻度の高い製品です。

 当たり前ですが、プレイヤー(PHPA)から繋がる線がない、という事実は
 日常生活においていつも感じる制約を解消してくれます。
 例えば自宅で、ちょっとお茶でも入れに台所行くか、と思った時。
 例えば外で、プレイヤーを鞄に入れて聴いていることを忘れてついうっかり
 大きな動きを取ってしまった時。
 いつもなら必要な一旦プレイヤーを止めてイヤホンを外したり、或いはプレイヤー
 そのものを持ち運んだりという動作も必要なく、音楽を聴きながら移動が可能。
 その上、どんな方向を向こうが音の位相が崩れる心配もなし。
 で、人間というのは贅沢なモノで、こうなると今度はイヤホン側でもって
 ボリュームや選曲など、プレイヤーの操作ができないことがもどかしくなったり。

 特にワイヤレスで良かったなあ、と実感したのは満員電車に乗った時。
 先日、それこそ身動き取れないくらいの電車内から押し合いへし合いしながら
 下車した時には「コレWestone3だったら間違いなく引きちぎれてたな」と
 なんとなく背筋が寒くなるような思いをしたものでした。
 あと、地味なところでは未使用時に適当にポケットに突っ込んだりしても、
 あまりケーブルが絡まる心配がないなんてのも利点と言えば利点。

 ノイズや音途切れはどうしても発生するので、気合いを入れて音楽を聴く、と
 いうような使い方には向いていないと思います。
 これはあくまで「気軽に音楽を聴く」ためのものなんだと割り切れれば、
 かなり楽しいデバイスであることは確か。
 ケーブルから解放されることのメリットというのは、上に挙げた例を見ると
 結構どうでもいいような感じに映るかも知れませんが、実際に体験してみると
 意外に「おお」と気づかされる場面があるものです。
 同じKleerを積んだゼンハイザーMX W1に比べて値段的にも優しく、なおかつ
 最新技術に触れているんだという充実感も味わえる、というのも利点かな。
 発売元の中の人であるzio氏によれば、今後もバリエーションの増える気配が
 あるようなのでこちらも楽しみ。
 iPod用Dockに直接つけられる送信機は是非欲しいなあ・・・。
 ボリューム調節はどうするんだろ?
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コメント 6

benoit

うーん、やはり純粋にイヤホンとしては、それなりという結果のようですね。
ただ、僕も時々「外なら、DAP直刺しでも良いかな」と思うときもありますので、やはり携帯性というのも重要ですよね。
みんなが誰かのように1mの光ケーブルを持って歩いているわけではないですからねww
by benoit (2009-01-18 21:55) 

たつを

・・・今日フジヤさんで実機を見てきたんですが、
多分、このイヤホンの有線版、自分持ってます。
ツタヤで買いました。

今、友達に譲っちゃったので正確には持っていた、ですが

メーカーは・・・ちょっと出てきません(^^;
結構マイナーな感じで有名なとこだったような・・・
by たつを (2009-01-19 00:11) 

たつを

ちょっと探したらありました!
ALPEXでした。

http://www.alpex-web.com/product/headphone/#HGP-705

あーでもちょっと違うかも・・・?
by たつを (2009-01-19 00:23) 

しゃけ

>>benoitさん
確かに「ポータブルでも良い音で聴きたい」というのはあるんですが、
時と場合によっては「できるだけ手軽に」という方向もアリですよね。
明らかに手荷物が増えるような時や、アルコールが入る時なんか特に。

光の世界は現時点ではあまり縁のないところですが、ああいう方向もまた
廃れずに行って欲しいですね。D10なんてものも発表されましたし。

>>たつをさん
お、それはまた興味深い情報をどうも。

>あーでもちょっと違うかも・・・?
いや、十中八九コレですよ。そうか、有線版あるんだ・・・。
ALPEXだけあって値段も安いので、ちょっと試してみてもいいかな。
by しゃけ (2009-01-19 00:58) 

中年A

自分は、外で聞きたい場合は、「常に手軽に」派ですT-T

でも、この機種の大きさだと問題なかなぁ・・・
by 中年A (2009-01-25 10:31) 

しゃけ

>>中年Aさん
そんな手軽派のご要望にお応えすべく(w、第2弾のネタを挙げました。
そちらもご覧下さい。

一時期携帯電話がどんどんサイズダウンしていったことがありましたが、
今は逆に大きくすらなっていますからね。
DAPの世界も今後はどっち方向にいくんでしょうか。
なんか流れ的には単体でネットワーク対応とかそんな感じみたいですが。
by しゃけ (2009-01-25 21:32) 

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