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転生のシングルプレイヤー。【武蔵音研 AK100改】 [音楽プレイヤー]

気がつくと3つ目のAK100エントリですが、それだけ遊び甲斐のあるプレイヤーだと
いうことで、ひとつまたおつきあいいただければと。

「AK100を改造すると音が更に良くなるらしい」という話を聞いたのが2月の初旬。
iPodの改造品”iMod”で有名なRed Wine Audioによる”RWAK100”がそれで、
具体的には「AK100出力段の22Ω抵抗をバイパスする」という改造とのこと。
最初のエントリでも書きましたが、AK100の欠点のひとつとして感じていたのが
「若干パワーが足りないかな」という点だったので、なるほどそりゃ効果ありそう、
とかなり気になる改造サービスだったんですが、価格面や発送手続き等々いろいろ
面倒で動き出せずにいました。
が。
3月初旬、超弩級ポータブルアンプ”fi.Q”の武蔵音研がAK100改造に乗り出した
という話が。
しかもRWAK100にはない改造ポイントまで付加して、改造費も2/3程度。
当然ながら保証がなくなるわけではありますが、思い切ってお願いしてみました。
ak100kai.jpg
これがAK100改。といっても外見上はまったく何も変わってません。
改造もハードの中身のみなので、例えばファームウェアのアップデートなどは
オリジナルAK100同様、何の問題もなく適用可能です。
(将来どうなるかはわかりませんが、まあ大丈夫じゃないかなあ)
刺さっているケーブルが今回の改造の目玉、ともいうべきポイントなんですが、
それについては後述。

今回の武蔵音研によるAK100改造は、以下の3点がポイントとなります。
(正直、武蔵音研さんからの受け売りがほとんどですが)

①ダンピング22Ω抵抗直結
Red Wine Audioによる”RWAK100”と同様の改造ですね。
これによって出力電圧が増し、AK100のヘッドホン出力がよりパワフルになるという
まさに「出力の弱さ」というこのプレイヤーの欠点を克服するための改造です。
実際、改造前のものと比べてボリュームレベルが10は上がっているかと思います。
(つまり改造前にボリューム50で聴いていたとしたら、改造後は40でOK)
オリジナルAK100でちょっと使用が厳しかったER-4SやHD25-1あたりでも、それほど
不満なく直刺しで使えるレベルになってくれました。
また、この改造の二次的な効果としては元の22Ωが消費していた分の電力を節約でき、
その分バッテリーの保ちに貢献できるようで。
音質面では改造前に比べ、低域の量感が増します。
これは以前RWAK100を聴かせていただいた時にも感じたんですが、硬めであっさりと
した音質のAK100が若干アナログチックというか、少しだけ柔らかくなるようです。
全体的にフラットだった音に立体感が出てきて、より聴いていて楽しい方面に。
と、この点についてはRWAK100とほぼ同じ変化かと。
では、それがこのAK100改ではどうなるのか、その辺は次の②にて。

②WM8740出力カップリングコンデンサの交換
いわゆる”直刺し運用”の観点で最も重要な改造ポイント。
3つのポイントの中では一番さらっと書かれているので、回路系に詳しくない人は
「いったいなんのこっちゃ」と思うのがこれではないかと。
もちろんしゃけも例外ではなく「なんのこっちゃ」と思ったので、訊いてみました。
鮭「ねーねー、コレってどんな意味があるの?」
武「上下の音域が端正になって①で乏しかったローエンドの制動感が改善されるよ」
そう、上記①の改造で音の表情としては豊かになる訳ですが、その反面22Ωバイパス
だけではオリジナルのAK100の良さでもあるシャープさに欠けていました。
特に低域はちょっとぼんやりするような。あれあのキレは…?という感じ。
それがこのカップリングコンデンサ交換で、しっかりビタッと決まってくれるように。
オリジナルAK100でも、組み合わせるヘッドホン・イヤホンによっては
「ああ、もうこれでいいかな」
と思わせるくらいの力はありましたが、今回のこの①・②の改造でその組み合わせの
範囲が更に広がってくれました。

③75Ω同軸デジタル出力対応
今回のAK100改では”直刺しでどこまで音質向上が可能か”という点に主眼が置かれて
いるそうですが、これもかなり大きな改造ポイント。
オリジナルの時点で光出力は装備されている機能でしたが、運用上のネックとして
”光ケーブルは取り回しの自由度が狭いし耐久性もちょっと不安”
”短い光ケーブルでしかも角形-ミニ端子なんてのが極端に少ない”
といったわりと切実な問題が。
しゃけもなんとか上海問屋の光ケーブルを入手して使っていましたが、できることなら
もうちょっと融通の利く方がありがたいなあと思っていました。
そこにこの同軸対応。
具体的には(ほぼ使う人がいないであろう)光入力側のジャックをそのまま3.5mmの
同軸出力端子にしてしまう、という改造です。
なお、この改造を施しても光入力機能は使用可能です。使うかどうかは別だけど。
r2m.jpg
写真のケーブルはオヤイデ製COAX-R2M。
端子としてはミニ-RCAである必要がありますが、ケーブル自体の取り回しの良さ、
その気になれば自作もしやすい(といっても自分ではやらないけど)自由度の高さ、
更に言えば光出力よりも音質的に優位性があるとされる同軸出力が使える、とあって
AK100の拡張性を一層高めてくれる改造です。
(改造依頼時、特に申告がなければ3.5mm端子のL側を信号線にするとのことなので
使用する同軸ケーブルもそれに対応したものである必要があります)
もちろん、その同軸出力を受け止めてくれるDAC(つきポータブルアンプ)の存在が
あって初めて成立する話ではあるんですが…こっちはもう少し増えてくれることを
祈るしかありませんね。
オリジナルの光出力との差ですが、上記の取り回し云々を差し引いても同軸出力の
方が鮮度、解像感ともに上でした。
(とはいえケーブル自体のクオリティが全然違うとは思いますけども)

が、今度はその接続先が問題で…。
以前も書いた通り、デジタル入力対応のポータブルアンプの手持ちがLinearossa W3
くらいしかないのでそれでもって聴いていたんですが、
「W3の光/同軸接続で聴くより、AK100改の直刺しの方が音が良い」
という身も蓋もない結論に。
それはそれで素晴らしい話ではあるんですが、折角の同軸出力がもったいない。
なんとかこいつを活かす方法はないものか、といっても他にデジタル入力を持ってる
ポータブルアンプなんて手元にないし…と考えていてはたと思い出したのがコレ。
drdac.jpg
ESI Dr.DAC。
※ボリュームノブを交換してあります
今から6年ほど前のヘッドホン界隈で
”オペアンプ交換など簡単な改造で高音質になる安価なヘッドホンアンプ”
として話題になった製品です。
もちろんこのDr.DACもオペアンプをOPA627BP×4発に換装済み。
実は持っていたことさえすっかり忘れていたくらい長いこと部屋の片隅に埋もれていた
アンプなのですが、その名の通りDAC内蔵(しかも当時からすでに192kHz対応!)な上、
単3×4本でバッテリー駆動も可能という、まさに今回のAK100改を楽しむには最適な
製品だったのでした。
(ちなみに後継機であり現行機でもあるDr.DAC2はバッテリー駆動不可なのでご注意を)
あの頃は据置機として人気を集めた機種で、自分もそのために買ったものでしたが
まさか6年もの時を超えて、こんな組み合わせで再び活用される日が来ようとは。
いやー、使わなくなった機器でも捨てずにとっておくものだなあ。
ak100_drdacc.jpg
まあバッテリー駆動ができるといっても標準状態で4時間しかもたない(その上、
電池食いのOPA627BPに換装しているので実際はもっと短い)し、見ての通りあまり
ポータブルに適したサイズでもないので、それほど常用しているというわけでも
ないんですが、やっぱりアンプをかました時の音的な余裕と、AK100改ならではの
拡張性が楽しめるのがいいですね。
そうそう、DACということでライン出力もあるため、こんな使い方もできます。
ak100_drdac.jpg
まあやらないけど。

AK100のセールスポイントである「この手のプレイヤーにしては安い価格」に
改造費が乗っかること、保証の類が一切なくなってしまうことなどもあるので、
何が何でもオススメ!というわけではないんですが、すでにAK100を愛用していて
その長所も短所もよくわかってる、という人ならこのAK100改、確実に気に入ると
思います。
AK100改を中心にして、その楽しみ方がまた2重にも3重にも広がるような感じが
たまらないんじゃないでしょうか。
ファームウェアのアップデートも相変わらず活発なようなので(最近コケ気味ですが)
ソフト面もまだ向上してくれそうだし、気になっているなら依頼の価値はありかと。
改造にかかる納期は約10日~2週間程度とのことですが、依頼の混みようによって
ある程度前後するかと思われます。
詳しくは武蔵音研へお問い合わせを。
きっと改造費や納期などのコストをカバーして余るくらいのメリットが得られますよ。
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コメント 6

Yoshi

はじめまして。いろいろAK100を武蔵音研に関して検索していて拝見させていただきました。間もなく届くのを待っているのですが、まだAK100を使ったことがないのでお聞きしたいのですが AK100改を同軸でアウトしてそれを外付けDACとアンプとして使用する場合XD-01などを購入してCOAX-R2Mがあれば接続できるのでしょうか 
いま販売されているもので(Ak100とかなり大きさが違わないもの)またはこれから販売されるFiio X3とかで同じような接続方法で2台構成で最高の音質になるようにしたいと考えているところです。実際どれがCoaxial接続できるものがどれなのか判断がつかず困ってます。なにかアドバイスがあればよろしくお願いします。

by Yoshi (2013-04-14 19:56) 

しゃけ

>>Yoshiさん
こちらこそはじめまして。
AK100改、改造依頼の際に特別指定していなければエントリの通り
L側が信号線になるのでCOAX-R2Mが使用できますよ。

AK100改と同軸接続できるポータブルアンプとなると、現状入手できるのは
XD-01の他にiBasso D12、Qables iQube V3(付属の変換アダプタ使用)、
LeckertonAudio UHA-6S.MKII、マイナーですがDr.ThreeのPTA-DR3
くらいでしょうか。
X3は未発売で詳しい仕様がわからないため、使えるものかわかりません。
正直選択肢はそれほど多くありませんし、AK100が発売されてからまだまだ
時間も経っていないのでこれから増えてくるのではないかと。
ひとまず試せるものから試してみて、どれを買うかはじっくり考えてみると
良いのではないでしょうか。
by しゃけ (2013-04-15 02:12) 

Yoshi

しゃけさん
さっそくありがとうございます。そうですね。Dr.Threeは知りませんでした。結構な値段するのですが同軸もできるんですね。情報収集してみたいと思います。 いろいろあれから見ていたのですが、UHA-6S.MKIIにオペアンプ交換が無難な選択と思ってます。偶然ネットでみつけたMatrix mini-portableが300ドルほどえ安かったので注文したのですが、さきほど光接続では問題があるような書き込みがあったので心配してます。支払手続きがおそらく終わったのでキャンセルできるかわかりませんが もしかしたら同軸接続なら大丈夫なのかもしれないのですが。いづれにしてもこれだという決めてがないんですね~まあすごく急いでいるわけではないので新しいものを待とうかなとも思います。 どうもありがとうございました。

by Yoshi (2013-04-16 00:27) 

しゃけ

>>Yoshiさん
そうですね、現状出ているものではなかなかAK100改の良さを
すべて活かすのが難しそうですし、もうちょっと待ってみるのも
良いと思います。

さて、あとは同軸ケーブルがもっと豊富になってくれたらなあ…
by しゃけ (2013-04-18 23:48) 

Knights-Fear_Rna-

Fiio X3を購入しました。
正直、試聴せずの予約買い(笑)で心配でしたが、ヘッドホン直、イコライジング無しだと、現用のCOWON S9/J3のイコライジング無しと非常に似通った音で安心しました。

イヤホンやヘッドホンに結構左右される感じで、個人的には、言われている程、ドンシャリだとは思いませんが、ZERO AUDIOのCARBO BassoやTf10等で強調するのも面白いかも知れません。
付属のサンプル音源は、バイノーラル録音されていて、此方は音茶楽のFlat-4や、オンキョーのES-FC300で楽しんでいます。

アナログ部分は、ライン出力が大きめなので、アンプを繋ぐ時は要注意かと思います。
自分はFLACのリプレイゲインで対処しています。
此方も自己主張が強くない為に、アンプで音の傾向が大きく変わる様に感じます。
デジタルは、環境が無いので判りません。

現状、大きな不満は有りませんが、プレイリスト非対応なのは残念です。
ファームアップでm3uに対応してくれれば有り難いのですが…。
by Knights-Fear_Rna- (2013-09-28 22:18) 

しゃけ

>> Knights-Fear_Rna-さん
X3、あの価格でラインアウトも同軸アウトもついてるのは
かなりおトク感がありますよね。シリコンケースまでついてるし。
直刺しもなかなかのものでした。

プレイリストは…まあAKシリーズも偉そうなことは言えませんがw
このあたりはハード・ソフト一貫して作っているAppleはやっぱり
流石だなあと思います。
by しゃけ (2013-09-30 20:44) 

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